界隈

『界隈』(かいわい)は、tabelilikaによる1枚目のアルバム。

2023年4月21日に配信リリースされた。

 

背景とリリース


taberusanが2021年頭に制作した「MAQuillAGE」のライブ初披露の際に歌い手をツイキャス配信で呼びかけたところ、それをみていたumililikaが名乗りを上げ、配信視聴者の中で「#umililikaにマキアージュうたわせろ」という小さなムーブメント(?)が巻き起こり、そこからユニットtabelilikaが結成され、不定期にサブステージ等でライブ披露する。

7月に「MAQuillAGE」のMusic Videoを公開すると、秋からは集中的に楽曲制作を行い、翌年2月の「TABERU EXPO’22 ~Daydreamer~」にて一挙披露する。この時からオケ+アコギ+ツインボーカルというライブスタイルを確立させる。

その後、「散々」のMusic Video公開、「TABERU EXPO’22-2 ~OVER GROUND~」出演、EPリリースなどを経て、充分な曲数が揃ったことからボーカルの本録りや一部のアレンジ修正を行い、本作が完成。2023年4月21日に配信リリースされる。

 

 

プロモーション


2023年の2月頃、日比谷公園にてアルバムアートワークと告知用写真の撮影(by なあ)を行い、レコ発企画と合わせて大々的にリリース告知をスタートする。

当初はライブ出演の決まっていた2023年5月2日に配信スタートを予定していたが、配信審査に引っ掛かり(後述)、日付指定のリリースが困難となる。そのため日付指定なしで再申請を行い、4月21日から随時配信された。(実際にはそこから1週間を経て各種ストアで配信がスタートした。)

リリース直後の5月7日にレコ発企画としてなんちゃらアイドルとのツーマンライブ『4人はアイドル~tabelilika&なんちゃらアイドル~』を渋谷La.mamaで開催。

タイトルの元となったビートルズの同名曲映画のアートワークをなぞらえた告知ポスターは初コラボとなる白黒灰脂に依頼し、ポスターの他にもTシャツ、キーホルダー、クリアファイルといった物販の制作を行う。

また、レコ初物販および通販にて完全受注生産のCD盤『ハッピーセット』を販売した。

 

 

収録内容


M-10以降は『ハッピーセット』のみ収録

 #  タイトル  作詞  作曲  編曲・ミックス  時間
   1. 「シャングリラ」  taberusan  taberusan  JOMO  3:38
   2.

「メロウ

 taberusan  taberusan  島田アキヒロ  4:19
   3. 「Guilty」

 taberusan(RAP詞:umililika)

 taberusan  イシワタユウイチ  3:12
   4. 「Liberty」  taberusan  taberusan  ゆうやけ  3:59
   5. 「MAQuillAGE」  taberusan  taberusan  POTARU  3:45
   6. 「#ごめんね」  taberusan  taberusan  島田アキヒロ  3:29
   7. 「わきまえないのは」  taberusan  taberusan  JOMO  4:10
   8. 「散々」  umililika  taberusan・ゆうやけ  ゆうやけ  4:40
   9.

「モラトリアム

 taberusan  taberusan  イシワタユウイチ  4:26
 10. 「Irumi (仮) -short ver-」  umililika  taberusan  POTARU  1:10
 11. 「散々 (demo)」  umililika  taberusan  taberusan  4:21
 12.  「#ごめんね -remix-」  taberusan   taberusan  島田アキヒロ   3:47
 13. 「MAQuillAGE -MV ver-」  taberusan  taberusan  POTARU  3:44

 

 

楽曲解説


 1. シャングリラ

    • 2021年夏にtaberusanが1回目のコロナ罹患により活動休止を余儀なくされる中で制作。秋頃の配信ライブでtaberusanとして初披露する。
    • 2022年1月12日に渋谷ラママで開催されたumililika生誕企画でtabelilikaとして披露。
    • 同年11月にリリースされた『?アンダーグラウンド? – EP』の表題曲になっている。

 2. メロウ

    • 2022年2月11日に開催された「TABERU EXPO’22 ~Daydreamer~」で初披露。
    • アルバム収録に伴い、それまでのオケにイントロ部分を追加。

 3. Guilty

    • 仮タイトルは「Tweet and Shout」。
    • 2022年2月11日に開催された「TABERU EXPO’22 ~Daydreamer~」で初披露。
    • 1st配信シングルとして2022年5月5日にリリース。
    • BIG UP!の注目楽曲としてプレイリスト選出される。taberusanとしては唯一だが、umililikaは凍京アリス名義でその後2回選出されている。

 4. Liberty

    • 元はtaberusanソロの楽曲として2021年秋頃の配信ライブで初披露する。
    • 「TABERU EXPO’22-2 ~OVER GROUND~」にてユニット名義のオケ付きで初披露され、後日ライブ映像がYouTubeにアップされる。

 5. MAQuillAGE

    • 仮タイトルは「UFO」。
    • 本楽曲の初披露時に歌い手の呼びかけを行ったことがtabelilikaの結成に繋がったことは前述の通り。
    • アレンジャーとしてPOTARUが初参加。
    • ユニットにおける最初のリリース作品としてMusic Videoを2022年7月に公開。ユニットで親子役を演じるとともに雨の中での喧嘩シーンなど身体を張った演技も功を奏し、6000回以上の再生数を記録する。
    • アルバム収録に際し、POTARUによる別アレンジを採用。また、レコーディングのために山梨にあるPOTARUの家にtabelilikaとして遠征する。

 6. #ごめんね

    • 兼ねてから同名タイトルでアイドルソングを作りたいという思いがあり、2022年初頭に本格的に制作に着手する。
    • スタジオでのパフォーマンスを編集したMusic Videoを制作した。既存のMusic Videoと比較して低予算で突発的に制作したものであったため非公式動画のような扱いとして公開時のクレジット等も意図して文字化けした状態で公開された。
    • 配信申請の審査に引っ掛かったのは、この曲の和名「#ごめんね」と英名(何にしたか覚えていない)が同一曲としてみなされなかったためである。
    • レコ発企画ではなんちゃらアイドルとのコラボで本楽曲を披露する。

 7. わきまえないのは

    • 他楽曲にはないメロコアに近いアレンジの楽曲となっている。
    • 収録曲の中で唯一、アルバムリリース後にライブ披露された。

 8. 散々

    • 2nd配信シングルとしてリリースするとともに、Music Videoも制作された。
    • 「TABERU EXPO’22 ~Daydreamer~」に向けた複数の楽曲制作を同時並行する中で、umililikaより詞の提供がありtaberusanが作曲。そこから更にアレンジャーゆうやけによる歌メロの提案を採用し、現在の形になる。なお、ゆうやけとは本楽曲で初タッグとなる。
    • レコーディングにおいてはかなり張り詰めた空気となってしまい、並行していたドキュメンタリー映像制作も中止に至るなど活動へのマイナス影響も生じさせてしまった。
    • 楽曲の歌唱難易度もさながら、前述のレコーディング時におけるネガティブな思い出もあり、アルバムリリース後はライブ未演奏となってしまったが、taberusan自身にとってこれまでの楽曲制作キャリアの中で重要な曲となっている。

 9. モラトリアム

    • イントロのストリングスは楽曲制作時からtaberusanのイメージとしてあったものをイシワタユウイチが再現した。実際には採用していないが音色としてはKinki Kidsの「to Heart」イントロで使われている音をイメージしていて、恐らくそれは中国の伝統楽器である「二胡」と思われる。
    • 「TABERU EXPO’22-2 ~OVER GROUND~」にて初披露される。
    • アルバム制作に向けて2022年の年末にスタジオで丸一日近くプリプロを行うが、なかなか完成形のイメージが見えず煮詰まることとなった。年明けにtaberusanパートの歌メロを大幅に変更し完成形となる。

10. Irumi(仮)-short ver-

    • 2022年のクリスマスイブにtabelilikaのTwitterアカウント作成とともに公開されたクリスマスムービーに使用された楽曲。
    • aikoのNewYearムービーに触発されて、同じことをやりたいなというtaberusanの妄想の暴走。
    • 当初はアルバム収録も考えていたが、世界観があまりにポップすぎることや、制作期間との兼ね合いからお蔵入りとなる。
    • クリスマスムービーと同じくBメロからフェードインして1番サビまでを編集したショートバージョンを『ハッピーセット』のみ収録。

11. 散々 (demo)

    • taberusanが最初に作曲して、アレンジャーゆうやけに共有した際の録音メモであり、曲の原型。完成形とは大幅に歌メロが異なる。
    • 当時の録音メモそのまま『ハッピーセット』のみに収録。

12. #ごめんね -remix-

    • アレンジャー島田アキヒロによる別アレンジ。お蔵入りにするのが勿体なかったため『ハッピーセット』のみに収録。

13. MAQuillAGE -MV ver-

    • Music Videoに使用されているバージョンの音源であり、これまでMusic Video以外での音源リリースはなく、『ハッピーセット』のみに収録。

参加ミュージシャン


  • taberusan:Vocal, Acoustic Guitar (#2, #6, #11)
  • umililika:Vocal
  • JOMO:Guitar (#1, #7), Bass (#1, #7), Computer Programming (#1, #7)
  • 島田アキヒロ:Guitar (#2, #6, #12), Bass (#2, #6, #12), Computer Programming (#2, #6, #12)
  • イシワタユウイチ:Guitar (#3, #9), Bass (#3, #9), Computer Programming (#3, #9)
  • ゆうやけ:Guitar (#4, #8), Bass (#4, #8), Computer Programming (#4, #8)
  • POTARU:Guitar (#5, #10, #13), Bass (#5, #10, #13), Computer Programming (#5, #10, #13)

 

外部リンク


関連情報

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