趣味(暴論)

趣味(暴論)』(しゅみかっこぼうろん)は、taberusanによる1枚目のアルバム。

2019年2月5日にリリースされた。

 

背景とリリース


活動初期よりセルフアレンジ(弾き語りメイン)による音源制作を行っておりデモCDの無料配布などを行っていたものの

クオリティ面での満足に至らず、外部のアレンジャーを加えた本格的な音源制作を模索していた。

2016年秋、新松戸FIREBIRDでイシワタユウイチと出会ったことをきっかけに本格的なバンドアレンジ音源の制作を開始。

並行して大学時代の友人でありDAW(Cubase)の導入をtaberusanに薦めたKAZUKI ASAKURAとの共同アレンジによる音源制作も進められた。

 

当初イシワタへのオーダーはセルフアレンジとして音源化していた曲のリアレンジであったが、2017年に半年間の活動休止期間から復帰する際に未音源化楽曲を中心としたフルアルバム制作を目標に掲げて動き出す。

 

 

プロモーション


2018年2月5日から進化するデモCDという形式で一度購入した後は更新版を無償交換という仕組みで物販を開始する。

2015年にリリースしたデモ盤『変態』も随時更新の形式はとられていたが、こちらはあくまでデモであり更新版も無料配布であった。

 

アルバムとしての全貌が定まった2018年末頃は配信代行サービスが身近になってきておりBIG UP!に登録を行い、本作からCD盤としてのフィジカル制作だけではなくサブスクリプション&ダウンロード配信がされている。

正式なオリジナルアルバムとしては本作を1stとして位置付けている。

 

2018年12月3日に『Not』のミュージック・ビデオを公開し、映像のラストでアルバムの正式リリースと収録曲を発表。

この時点では”coming soon…”として具体的なリリース日は告知していないが、その後デモCDのリリースから丸1年後である2019年2月5日をリリース日とすることを決定した。

 

リリース当初はライブ活動休止中であったため、正式なレコ発企画は行っていないものの、リリースから約1年後の2020年2月1日に開催した初ワンマンでは本作の収録曲を中心に披露しており、実質レコ発的な意味合いを持っていた。

 

 

収録内容


全作詞・作曲: taberusan

 #  タイトル  編曲  時間
   1. 「Not」  イシワタユウイチ  3:31
   2. 「bugslife」  イシワタユウイチ  4:23
   3. 「maladroit」  taberusan・KAZUKI ASAKURA  4:10
   4. 「シュミカッコボウロン」   イシワタユウイチ   3:42
   5. 「Good Vibes!!!」  イシワタユウイチ  3:59
   6. 「ロング・ロング・ターム・ブラインド」   taberusan   4:26
   7. 「Heart」  taberusan  4:15
   8. 「暖々」  taberusan  2:50
   9. 「肯定するマーチ」  イシワタユウイチ  5:00
 10. 「Lantern」  taberusan・KAZUKI ASAKURA  5:02
 11. 「美しさ」  taberusan  4:19
 12.  「プライマル」  イシワタユウイチ   4:30

 

 

楽曲解説


 1. Not

    • アルバムリリースの告知とともにYouTubeチャンネルを開設。本楽曲のミュージック・ビデオが公開された。
    • 楽曲制作時、音源制作に注力することを理由にライブ活動を休止していたが、本心としてはライブ中心のアーティスト活動に行き詰まりを感じていたこともあり、その苦悩や葛藤が歌詞に込められている。

 2. bugslife

    • 2018年9月にSoundCloud上で公開。
    • 本楽曲がアレンジ音源としての評価を一気に押し上げ、弾き語りメインでのライブ活動とは別にバンドアレンジで音源制作することの意義を再認識するきっかけとなった。
    • 2024年でも弾き語り、バンド形態ともにライブ披露する機会が多い楽曲である。

 3. maladroit

    • 読み方は「マラドロワ」であり、weezerの同名アルバムの1曲目(American Gigolo)に近いイメージを制作当初に持っていたことに由来する。
    • 大学の軽音サークル同期であるKAZUKI ASAKURAと共同制作を行い、2016年末にはアレンジ音源として完成していたものの、同時並行で制作していた「Lantern」のプロモーションに注力するため公開を保留したまま2017年から無期限の活動休止に入ったことでお蔵入りになりかける。結局2017年11月には活動再開し、翌2018年2月より販売開始した本アルバムの先行リリース盤(進化するデモCD)には初版から収録された。
    • 過去にブッキング担当をしていたライブハウスの店長に本アルバムの先行リリース盤を渡したところ、後日感想のメールが届きこの曲の歌詞を褒めてもらえたというエピソードが、その5年後に制作した「My Song (for myself)」の歌詞のモチーフになっている。

 4. シュミカッコボウロン

    • 本作の表題曲であるが、アルバムタイトルが漢字であることに対して、曲のタイトルは「カッコ」も含めすべてカタカナ表記となる。
    • 楽曲としては2016年秋頃に完成しライブで演奏されていたが、活動休止期間を経て本格的にアルバム制作を開始する段階で表題曲とすることを決めており、アレンジ音源としての制作に取り掛かり、「進化するデモCD」として最初にリリースする直前の2018年2月1日にSoundCloud上で公開。
    • オケ+弾き語りでの演奏という試みも何度かされている。

 5. Good Vibes!!!

    • 2016年秋頃に完成しライブで演奏されていた。
    • それまでの持ち曲にない感じのものをという意識の元、SMAPの楽曲を作るようなイメージで制作された。
    • ライブ披露の機会が少なかったが、「TABERU EXPO’24 ~joinus~」においてバンド演奏したことに好感触を得て、その後同じメンバーで出演した「ボン・マルシェ’24」でも披露された。

 6. ロング・ロング・ターム・ブラインド

    • 同時期に上京した友人が東京から離れることになり、東京で最後に見てもらうライブに向けて制作した曲。
    • 弾き語りにストリングスのみというシンプルなアレンジとなっており、ライブで披露される機会も多い。なお、この頃はMIDI打ち込みのやり方を知らなかったため、ストリングスパートはtaberusanがキーボードで弾いている。

 7. Heart

    • 活動休止中から頭の中にイメージがあり、活動再開から程なくして楽曲制作に着手するとともに、即時音源化にも取り掛かった。
    • 2018年春に四谷アウトブレイクで企画された「ライブのないレコ発」という飲み会イベントに際してレコーディングが行われた。よって本楽曲のみボーカルとアコギの録音は当時の店長である佐藤boone学が担っている。弾き語りでの音源完成後にピアノ・ドラム・ストリングスの打ち込みをtaberusan単独で進めるが、これまで取り入れたことのないプラグインや機能を多用して、それまでのセルフアレンジ楽曲に比べるとより音数の多いアレンジがなされている。2018年4月12日にSoundCloud上で公開。

 8. 暖々

    • 熊本地震被災地支援プロジェクト「DA GO SUPPORT」の100アーティスト100楽曲のうちの1曲として弾き語り音源のダウンロードカード販売を行う。
    • アルバム収録に際して、ドラム打ち込みやキーボード演奏を加えた他、リコーダーやピアニカも購入して演奏したものを加えている。

 9. 肯定するマーチ

    • アルバム収録曲の中で最も最後にできた曲であり、アルバムリリースによって初披露となった。
    • この曲がアルバムの肝になるという直感があり、アレンジ音源としての最初のバージョンを聴いた際にはそのイメージがまさに理想としていたものであったことから落涙した。
    • 制作時期が丁度ハロウィン時期であったこともあり歌詞に影響している。そのため、ハロウィン時期のライブになると披露することが多い。
    • ライブでの初披露は長年憧れていた渋谷La.mamaへの初出演時であり、奇しくも2019年10月31日でハロウィン当日の渋谷となった。

10. Lantern

    • 活動当初より毎年秋に中野区弥生町で開催されている東京行灯祭にて路上パフォーマンスで参加しており、このイベントで披露するために書き下ろした楽曲。
    • ライブ披露と同時に音源制作をKAZUKI ASAKURAとともに進め、2016年12月にSoundCloud上で公開。

11. 美しさ

    • 活動休止中またはそれ以前から頭の中にイントロと歌いだしのイメージがあり、少しずつ形にしていった。アコースティックギターのオーバーダビングのみで構成されたシンプルなアレンジでありながら、イメージ再現できている点も踏まえ、完成から暫くしてtaberusanの中での自己評価が上がっている音源。
    • 長らくライブでは演奏していなかったが2022年末頃の弾き語りライブではでセットリストに組まれた。

12. プライマル

    • 収録曲の中では最も古く2016年初め頃からライブで披露されていた。
    • コーラスはtaberusanとしての活動を始めるきっかけにもなったEMILY DAKOTAが担当している。

 

参加ミュージシャン


  • taberusan:Vocal, Acoustic Guitar, Electric Guitar (#3), Keyboards (#6, #7, #8), Computer Programming (#7, #8)
  • イシワタユウイチ:Guitar (#1, #2, #4, #5, #9, #11), Bass (#1, #2, #4, #5, #9, #11), Computer Programming (#1, #2, #4, #5, #9, #11)
  • KAZUKI ASAKURA:Guitar (#3, #10), Bass (#3, #10), Keyboards (#10), Computer Programming (#10)
  • EMILY DAKOTA:Chorus (#12)

 

外部リンク


関連情報

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